【動画で着物の解体を説明】
着物は生地の織・柄ゆきに用途が分かれ、用途用途に合わせた雰囲気や佇まい、品といった物を備えています。
この品を落とさずにドレスとして復活しなければ、着物が潰されるというの想いから、今回の例のような着物からドレスへのリメイクの工程をご提示いたします。
【リメイクの工程】
1. 元の着物の様子
2. 湯谷が元の着物を着用(立姿・座り姿)
3. 着物を解体する様子
(↑ 詳しくは上の動画をご覧ください)
4. ドレスの仕上がりスタイル画
5. 湯のしおくみ 元の反物にして湯のし出し
(縫目、汚れの落とし)
6. ドレスへの裁断
着物地の上にグレーのオーガンジーを重ねてドレスの光沢が出るように
*着物地のクセ(生地の風合い、着物の色合い)を抑える為に透明なオーガンジーを乗せる
ドレスになる生地にプラスして、全体にグレーのオーガンジーを重ねました。また、襟・袖部分には同色のジョーゼット生地を使用しています。
着物地は生地が厚く重さもあります。
ドレスの軽さや動きやすさが表現しづらいので、このような素材を取り入れてふんわり感の出るような軽さを表現しています。
7. 仮縫い状態
スカート部分と見頃のバランスを確認して仮縫いに入ります
8. 【完成!】ドレスの仕上がり状態
演奏家にとって「演奏用のドレスの軽さ」は大変重要になります。今回のドレスでも軽く動きやすい要素を充分に取り入れています。
また、着物地のみでドレスを作る場合は、腕や襟ぐりなどにいくらかの露出部分がある方が見栄えが良くお洒落になります。
演奏用ドレスの他に、最近はご年配の方々のおよばれ着(お孫様の結婚式など)のお召し物の依頼もあります。
体調が良くなかったり、長い期間着物をお召しにならない事から、気が重いとおっしゃる方々にもお好みのデザインで着物地を利用したドレスやブラウス・スカートなどのご提案をさせていただいています。
ほとんどがご自分でお持ちの着物地からのリメイクになりますので、「お母さまやご祖母様の思い出も一緒にリメイク」という復活利用のご提案をさせて頂いております。
(湯谷がドレス着用してみました)
着物の色や柄は、ミセスやご年配の方々にはピッタリの物が多く、やはり日本人とって着物柄は安心してどなたにもお召しにる事ができます。(服地のラメやレースなどは、色やモチーフによって難しい物も多くあったりします…)
その上、着慣れた着物地は柔らかくなっているので、ドレスにするとスンナリと体に馴染みます。
このような事から、
着物からリメイクしたドレスは、若い方々よりミセスの方々にお薦めをしています。