シルクをご希望のお客様へ 演奏中はスポーツと同じ程大量の汗をかきます、シルク素材では汗対応は難しいですよ

オーダーをして作る演奏用のドレス
「せっかくだから、やっぱりシルクね」というお客様のお声に、ちょっとお待ち下さい!!

力を入れた演奏会でシルク素材をご希望のお客様もいらっしゃいます。しかし、ちょっとお待ち下さい。
演奏中はスポーツと同じ程度の大量の汗をかきます。シルク素材では汗対応は難しいのです。

ご自分の結婚式や特別なパーティー等、気を遣うシーンでのドレスは、素材・色・デザインも最上の物とお考えの姿勢は、とても素敵です。
ご自身のドレス姿がパーティー会場に似つかわしいかどうか等、第三者の意識も考慮に入れての気配りは、失敗のないドレス選びで、好感の持てるドレス姿になるのではないかと思います。

しかし、演奏会用のドレス選びは、もう少しお考えを深めて頂きたいと思っています。
ここでは、ドレス素材の選び方についてお知らせしたいと思います。

演奏する演目にも寄りますが、演奏中の体からは大量の汗が出ています。特にコンクールなどに挑戦される学生の方々は、真剣に向う姿勢と緊張感からスポーツ選手ほどの汗をかいています。長い演奏曲ですとなおさらです。

そこで、ご提案したい事は、
このような演奏用のドレスには、出来ればシルク素材を避けて頂きたいという事です。

シルク素材の特徴は光沢がきれいで、軽く見た目にも上品な印象を与えます。
しかし汗などの対応が難しく、演奏中の大量の汗を発散する事もできないので、ドレスの表にしみ出て後の始末も大変です。
ですので、シルク素材はドレスとして最高の素材ですが、演奏用のドレスとしては向いていない場合もあります。

ドレス美露土からのお薦め素材は、ポリエステル素材です。

お客様 「ポリエステル? 何か安っぽく、ガサついて硬いイメージだけど・・・」

美露土 「素材は年々開発され、天然性の風合いと変らない物がすでに市場に出ています。ドレス素材も年々開発された物が出来ているんですよ」

お客様 「へぇ、そうなんですか!」

美露土 「ポリエスル素材をお薦めするのは、軽い・丈夫・発色がきれい持ち運びに便利でデザインによって自宅での洗濯が可能ですし、素材によっては吸湿発汗性の物もあり、スポーツと同じように汗をかく演奏をされる方には、ポリエステル素材をお薦めしています」

と、このような提案をさせて頂いています。

生地店などでドレス素材はなかなか一般にはお目にかかる事は少ないのですが、ドレス美露土は、ドレス素材向きの織物工場があります。また年々開発した新素材もメーカーに出しています。
素材だけのご相談も、お気軽にお問い合わせくださいませ。

ステージに映えるドレスの生地は?

演奏会のステージ用のドレスは、会場の広さ・演奏曲目など色々の事を考慮しますが、会場の色(ステージの床、壁)の色も大変重要になります。

ドレスの作り側からのアドバイスとしては、生地の選択も大変重要であるとお伝え致しますね。
「遠目だから大丈夫!」とステージでドレスをお召しになっても、時としてビックリする位のライトが当たる場合があります。 ライト次第で生地の質感・光沢感・生地の張り感までも観客に知られてしまいます。

最近はコンサートが多いので、観客の皆様は年々、目と耳が肥えていらっしゃいます。
美露土がオーダーのお客様にお薦めする「遠目でも映えるドレス生地」をご紹介いたします。

ロイヤルブルーと黒のシャンブレー薄手サテン生地です。
見た目には重厚な感じに見えますが、大変薄いサテン生地で軽い素材です。
*写真ドレスはお客様のオーダー品です。

生地の光沢も素晴らしく、演奏用のドレス素材には最高の物です。

ポリエステルとレーヨン混の生地で、洗濯にも強く・軽く・お値段も高くなく、演奏用ドレスとしては大変扱いやすい生地です。難点はレーヨンが少しシワになりやすい点のみです。

  • 大きなステージ(1500席位)では、光沢がきれいに映えて見えます。
  • 小ステージ(150席位)では、光沢はあまり感じられません。

遠目にも近目にも映える生地は、演奏用ドレスとしては重要と考えています。
演奏会用ドレスや発表会ドレスは、生地色の華やかさ・軽さ・扱いやすさ等からポリエステル系がお薦めです。
*シルク素材はパーティー着としては最高ですが、演奏会ドレスにはあまりお薦めしていません。

☆この生地の販売はしておりません。

ドレスの裾始末 「素材により変わるのを…」 その2

前回の記事で「ドレスの生地や生地の重なりを見せて下さい」とご質問を頂きましたので、写真の追加してご説明いたします。

身頃はベージュ色のサテン地にアイボリー色のレースを重ね、一体にして仕上げています。
ウエスト部分のスカラップレースは後で手付けです。

後ろ姿の全体シルエットです。後ろ衿ぐりは大きく開けています。

スカート一番上のオーガンジーは、ゴールドが織り込まれているオーガンジーです。

下のオーガンジーは薄色ピンクで2枚合わせになっています。

スカート上生地を上げた様子

生地三枚を重ねた色合いです

微妙な色の重なりは上品で趣のある色が表現でき、大人の雰囲気のドレスになります。
スカート部分は総て離れるように仕立てていますので、お召し頂き、風の流れで動いた時に大変きれいなシルエットと微妙な色の変化をお楽しみいただけます。
軽さを演出したい場合は、下にオフホワイトを入れると良いでしょう。

演奏する曲のイメージやロケーションにより、色調子も微妙に違います。
ドレスは見える部分が大変大きいので、シルエットと共に色合いにも気配りをいただけたら嬉しいです。

ドレス美露土では、多くの色・素材を常にストックをしていますので、お好みの色を演出できます。
「色からこだわる」、オーダードレスならではの醍醐味をお試し下さい。

 

ドレスの裾始末 素材により変わるのをご存知ですか?

優雅なロングドレス、
着る機会に恵まれると本当に嬉しいものですね。

制作者からのアドバイスとポイントをお知らせいたしましょう。
特殊なもの以外は、大体2種類が主な仕上げ方法です。

◎三巻仕上げ
薄地(オーガンジー ジョーゼット 薄地サテン)などの場合

ドレス丈をお召しになる方の丈にピッタリ合わせ、4〜5ミリの巾で三巻にして仕上げます。波を打つような優雅な線が出て ふんわりした仕上がりになります。

写真のドレスはオーガンジーを3枚重ねたドレスです。三巻は裾にカーブが出ます。

ドレス着用の裾の様子

裾三巻仕上げの様子
オーガンジーの微妙な色違いが上品な仕上がりになります

◎裾ヘム仕上げ
タフタ・サテン・シャンタン・ベルベットなどの場合

裾に4〜5センチの折上げをし、生地の重みによりドレス全体がふわふわしない雰囲気のドレスになります。いつもドレスのラインがきれいに保つ状態になり、素材のしっかりした時の裾始末になります。後にドレス丈を出す事が出来ます。

写真のドレスは薄地シャンタン生地使用です。演奏には最適な素材と質感があります。

ドレス着用の裾の様子です。
ヘム始末によりドレスの裾がきれいに保てます。

ヘム(裾折)始末
ロックミシンを入れ靴先で糸を引かないように捨てミシンを入れています。スカートの様なパイピング始末は動きが硬くなるので入れません。

以上の様な裾始末で素材に合ったドレスを制作しています。

【注意】成長期のジュニアの方々には特に裾丈が大変重要になりますので、その都度デザイン素材選びから慎重にご相談を受けております。いつでもご相談くださいませ。

ドレスのお手入れはどうなさっていますか?

自宅でドレスが洗濯出来ると、すごく嬉しくないですか!

夏のコンクールに向け、ピアノ・ヴァイオリン・ハープなど、各演奏の選抜が頻繁に行われる季節になって来ました。
しまし、じめじめした梅雨時期と重なり、ドレスのお手入れは演奏以上に気を使い、頭の痛い悩みの種ではないかと思います。  たっぷり汗をかいたドレスは、早くケアしたいですよね。

今回は簡単にお手入れができるドレスをご紹介いたします。

ドレスによってはクリーニング店に出さなくても良い製品も意外とあるんです。
まずドレスの洗濯表示を確認してください。

第一条件
フラット生地で装飾のない物。
サテン(しっかりした生地)・ジョーゼット(織りがゆるくない物、ガーゼーやシフォンは避ける)・オーガンジー(織りがしっかりしている事)など。
第二条件
表・裏地ともポリエステル100%が良い。
(混紡繊維は避ける。シルク・綿・レーヨンなどは水分・温度調節が異なり、自宅洗濯では生地の風合いが壊れます。裏地がキュプラの物は避ける
第三条件
生地の織り糸が先染め(糸の状態で染めている)か、後染め(生地に織り上がってからの生地染め)を確認する。
先染めで織った生地が安心なのですが、一般の人が確認するのは大変難しいので、ドレスの縫い代や目立たない部分を別布で湿らせて色のはげ具合を確認して下さい。

こうやって書くと難しそうに思われるかもしれませんが、演奏に向くドレスは、しっかりした縫製で上質の素材(シルクやシフォン等やわらかい素材)をあまり使っていません。
その法則さえわかれば、意外に自宅洗濯が可能なのです。

洗濯表示にはトラブルを避ける為 専門店でのクリーニング表示が書かれていますが、頻繁に演奏される方には結構な負担がかかりますよね。ドレス素材を良くご確認頂き、お求めになったお店にご確認ください。

洗濯方法は、洗濯機を使用しない付け置き洗いです。
バスタブにぬるめの水で液状洗剤を適量使用します。洗剤を残さず十分すすいでバスタオルで十分水気を切り、陰干しにします。

写真のドレスは、シャンタン・タフタ・オーガンジーの3素材使用。総てポリエステル100%です。

ドレスの洗濯の様子を説明しています

 

ドレスを干す時や保管には、ドレスの内側のつりヒモを十分ハンガーに巻き、肩にドレスの重みがかからない様に十分気を付けてください。細い部分にドレスの重みがかかると衿ぐりのシルエットが崩れます。

梅雨時期や夏場のドレスケースでの保管は、少しケースのファスナーを開け風を通すようにされると良いと思います。
ドレス美露土で扱っているドレスは、オリジナル生地使用がほとんどです。
織りの状態から洗濯テストを確認していますので、オーダー頂いた演奏用ドレスは総て自宅洗濯は可能です。
また、生地・あざみやで扱っているシャンブレーオーガンジーは自宅洗濯は可能です。

お求めは、生地あざみやへ