「黒留袖からドレスになりますか?」というご質問には「出来ますよ」と答えています。
昨今、多方面の披露宴が行われていますが、ご招待されるご年配の方々は、やはり留袖をお召しになる方が多いですね。
日頃あまり着物をお召しにならない場合は、当日の着物の着用は大変辛いのではないかと思っています。
作り手として、留袖の品格を落とさないドレス作りはどうすれば良いかという事に真剣に取り組んでまいりました。
そしてお問い合わせのような時は、迷わず「出来ますよ」と答えています。
色々な着物をドレスにリメイクする事は、長年携わっていますのでそれほど難しいものではありませんが、留袖は着物のなかでも最高に品格のあるものです。
この品格をそのままドレスにスライドするには、やはり真剣に取り組み、お客様と一緒に作り上げる事が一番と気付きました。
大切なのは、お客様に絶えず作る工程やその際の情報をお知らせする事です。
このような気持ちで今回も取り組みをさせて頂く事になりました。
オリーブ色のオーガンジーを掛ける事にしました。
留袖は八掛にも柄があるので別ショールを作る事にしました。
黒留袖の重さは 1.7K(比翼付き 着物二枚分あります)
帯は 0.8K~1K、位織物がしっかりしている程重くなります。
これらの重さを身に付ける事は、ご年配や体調のよくない方々には苦痛で楽しい披露宴にはなりませんね。
お着物は立派なフォーマル衣裳ですが、お召しになることが辛い方々には、このようなご提案をさせていただいています。