一生懸命がんばって、無事に演奏会・コンクールが終わり、ほっとされていると思います。
先ずご自分のお体を分休養をさせて下さいませ。
次にお世話になったご自分のドレスのケアが大切ですね。
冬場はそれほど気にならなくても、これから春〜初夏〜夏に向かい一回一回、使用後のドレスのケアーに大変お悩みではないかと想像しております。
パーティードレスと違って演奏用のドレスは、スポーツウエアーと同じ位大量の汗が染込んでいます。スポーツウェアーは簡単に毎日洗濯が出来ますが、演奏用のドレスの場合はそう簡単ではなく、やはり悩みの種になってしまいますね。
一度お召になられたドレスで次の予定がない場合は、
やはりきちんとクリーニング業者にお願いされるのが最良ですね。
来週も出演の予定があるなど、忙しくドレスを着用される場合などは、クリーニングだと時間もかるしお値段もかさみ、演奏以外の悩みが発生してしまいます。
そこで、ご提案です。
ドレスがご自宅で洗濯できるとなると、面倒な悩みが解決しませんか?
作り手からお得なアドバイスをお伝えいたします。
◎フリルや刺繍・スパンコールなど、装飾品の無いもの、表地・裏地が共にポリエステル素材であれば、ほぼ自宅洗濯が可能です。
【注意!】洗濯機使用は禁止です。漬け置き洗いです。
【注意!】洗濯機使用は禁止です。漬け置き洗いです。
上の制限に合っていれば、スレンダーのドレスやギャザー入りドレスも可能です。
上記の制限の理由
- フリルはバイヤス地使用の為、生地が水の方向に流れるので形が崩れる
- 刺繍は糸を浮かせて模様を出しているので、模様にたぶりが出やすい
- スパンコールは洗剤などに反応し、光沢を失ったり留めてある糸が細く切れる場合がある
- ポリエステル以外のシルク・麻・綿などの素材は、生地の時の縮みと製品にした時の縮みが違い、身頃などに変なたぶりが出る場合があるので危険です。
さて本題です。
自宅でのドレスの洗濯の仕方を説明いたします。
ドレスの洗濯は大きいものはバスタブを使用します。
- バスタブにドレスが浸る位のぬるま湯を張り、液体洗剤を溶かして10〜20分程度漬け、その間に汚れの多そうな所をタオルで挟み叩きます。*手でもみ洗いはしません。
- 次にすすぎですが、十分に2〜3回行なってください。これもバスタブの中で行います。洗剤を完全に落とさないと変色の原因になります。
- 次に絞りですが、絞りシワが付いてしまう場合もあり、注意が必要です。
シンプルなドレスは、ネットに入れ洗濯機の脱水1分弱で良い物もありますが、充分にご注意下さい。
大きいドレスは、バスタオルを敷きドレスを乗せて上からバスタオルかぶせで挟みます。バスタブの縁で少し荒水が取れるまで置きます。水分を多く含んだままハンガー掛けをしますと、重さでシルエットが壊れますので注意が必要です。 - 荒水が取れたら、ハンガーに吊るして陰干しします。(天気の良い日をお薦めします)
この時に注意する事は、ドレス内側脇についているドレスひもをハンガーにぐるぐる巻き。身頃に負担がかからないようにします。(身頃のシルエットに注意してください)
ドレスひもがない時は、洗濯バサミに長めの紐をつけ、内側のウエスト辺りをつまんで干します。(身頃のシルエットが歪まないよう注意します)
以上のような事に注意をされれば、自宅でのドレス洗濯は可能です。
大変な感じがするかもしれないですし、少し時間もかかりますが、一回経験されると案外簡単なものです。
参考写真。素材はポリエステル。
共にポリエステルです
スカート共にポリエステル(キュプラも可)