黒留袖からドレスへのリメイク
和装での正装である黒留袖
一般的には 親族の結婚式のミセスの正装であり
中々着る機会は少ないですが 高価な着物の代表になっています。
ブライダルも洋風化が多く 結婚式もコロナの影響で身内のみのささやかなお祝いになってしまっている
昨今 着物をお召しになる事が大変少なくなっています。 時期を逃せば 一度も手を通す事なく箪笥の奥にしまい込んでいる方々も多い事とと思います。
今回は もう着る事がないであろう と
ご祖母様から頂かれたお孫様の演奏用のドレスにリメイクをする依頼を受けました。
まだ二十代の演奏家の方に黒留袖をどのようにドレスにリメイク出来るか 悩みましたが 色々試案をし
無事納める事ができました。
その工程をお知らせいたします。
黒留袖から ドレスへの荒断ち(柄配置)
ドレスになる位置に柄の配置しています。
留袖の柄は裾部分に大きな柄があり
ドレスすると裾部分のみでは さみしく感じ残りの柄
黒留袖は裏 八掛部分にも柄があり
今回は身頃の脇と後ろに柄を置いてみました。
ドレスの荒裁(柄配置)
黒留袖は二十代の方がお召しになるには 少々地味に感じるので
ドレス全体にブルー系ののオーガンジーを重ねてみました。
ドレスの雰囲気に若さが欲しく 全体の黒の印象を外してみました。