金沢・加賀・能登の婚礼用花嫁のれんと衣装

花嫁のれん(加賀友禅で描き加賀のれんとも言う)、始まりは幕末又は明治初期とも言われている。

七尾市の一本杉通りが、今日まで細々と続いている婚礼の儀式(婚礼当日、花嫁は持参したのれんをくぐり女の一生を踏み出す)を全国に紹介し、7年目になる。

前田藩の城下町金沢は、伝統技術が栄え、武家の生活に憧れる庶民の生活の中から生まれた風習のようです。
加賀友禅が着物だけでなく、のれんや調度品までも手がけるのは、この地方の風土習慣が育んだものなのでしょう。絵画のような美術品に相当するものもあり、雑貨商で栄えた高澤家の所蔵品のご紹介です。

紫色は一番格が高く、位の高いお客様のもてなしなどにも使用。豪商が用意したとも言う。

家紋の周りを松竹梅で飾るのが一番格が高いのれん。

婚礼2日目の「のれん」。親族のへのもてなし。少し華やいで賑やかになる。

家紋の周りは花柄で飾られ、一族の賑わいが感じられる。

花嫁が持参した花嫁のれんは、花婿の仏間の入り口に掛けられ、花嫁はのれんをくぐりご仏壇のご先祖にお参りしてから、3日3晩の婚礼が始まります。
初日は権威のあるお客様、2日は親族、3日はご近所と家中の使用人との宴になります。
3日間用ののれんがあるようです。

 

花嫁の3日間用の打ちかけ衣装

初日の衣装 黒字に鶴が舞う花柄

裾部分のアップ

2日目の衣装 薄グレー地に鶴と花柄

裾部分のアップ

3日目の衣装 鶴無し花柄のみ

裾部分の柄アップ

3日間の打ち掛け衣装に、3日間のお色直しの振袖があり、3日間の丸帯・長じゅばん・小物があります。

昭和14年頃の豪商の婚礼衣装だそうです。手入れが行き届き、刺繍の糸も友禅の色のはげもまったくなく美術品そのものです。いつかはこのように近くで見ることがなくなりそうな素晴らしい衣装です。

調度品もあり後日ご紹介します。
今年の展示会は終わり、来年もこの時期に展示会があります。

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