二重仕立てジョーゼット袖の良さと仕立ての説明

二重仕立ての袖口

ジョーゼットの二重袖が秋冬の演奏会用のドレスやブラウスに良い理由

ジョーゼット素材を使用する際、一重使用の透け感を重視して袖や襟ぐりに用いますが、別素材とのコンビでは、季節を考えて、二重仕立てにする方が素敵に見える場合もあります。

寒い季節に人気のベルベットは、黒色素材の中では一番黒く、漆黒(漆の光沢)と呼ばれ、上品さでもトップクラスです。
ベルベットのコンビにジョーゼットを使用する場合、黒さのバランスと寒い季節という要素を考え、二重仕立てを提案します。

ベルベット素材とジョーゼットの組み合わせになります。

 

二重仕立ての袖口はこのようになります。
袖口が輪になって、裏表が一枚の生地の続きになっています(袋仕立て)。

特徴は、縫目がなく袖口の辺りが柔らかい仕立て方になるので、ピアノやヴァイオリン奏者のように絶えず腕を動かす方々には、大変肌触りが良く心地のよい仕上がりになります。
また、透ける素材なので、袖口の折り返し部分が(ヘム)が濃く見えず、すっきりとした印象になります。

 

仕立て方

1.生地の裁断は袖口で輪になるので、袖丈の2倍の長さが必要です。袖口で輪にして裁断をします。

 

2.裁断したものは、このような形になります。

 

3.袖口で折り返し二重袖にします。袖を仕上げて見頃に付けます。

薄地の生地は、縫目を少なく仕上げる方が綺麗に仕上がります。

ベルベット素材にジョーゼットの袖がお薦め!

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秋・冬シーズンの演奏会や発表会の演奏用ドレスには、ベルベットの素材が一番人気です。

ベルベットは漆黒の実に綺麗な黒光沢を発しますので、一着はお持ちになりたい願望がありますが、仕立て方が大変難しい生地の一つです。
近年は薄手で仕立てやすく、軽い素材で3シーズン着用可能なベルベットも出回っています。

光沢や毛並は変わりませんので、今回は薄手素材をご提供しています。

ベルベットのブラウス、秋・冬用のピアノ演奏に他のアイテムと組み合わせたいというご希望でお作りしました。
寒い季節の演奏会になるので、袖付けが欲しいとのご希望です。

こちらからは袖をジョーゼット2重仕立てしては?とご提案しました。
ジョーゼット素材は、柔らかく軽い素材なので、演奏中の動きがスムーズになります。

共のベルベット生地での袖は、ゆとりを入れようとすると生地にボリュームが必要になり、仕上がりが大きく見えてしまいます。
また、共生地は生地の擦れも生じますので、ベルベットは毛足がつぶれてしまい白くなって見えます。
動きが多い場合、ベルベットは異素材との組み合わせが素敵ですね。

ジョーゼット一重の透け感はこのようになります。

 

ジョーゼット二重にした場合は、このようにあまり透け感がなく、寒さも防止になります。
寒い季節の透けたデザインは、見た目にも寒さを感じますので、このように透け感がない方が安心の場合もあります。

 

「仕立て上の注意」

ジョーゼットの生地は、透けて柔らかいのが特徴です。
袖口を折り返すヘム仕上げにすると、濃い部分と薄い部分が出るので、二重仕立ての今回は袖口を輪にした袋仕立てにしました。(長袖も可能です)

このようにすると袖口が柔らかく、ピアノ演奏やヴァイオリン演奏など、腕をひんぱんに動かす場合でも、違和感がなく動作の邪魔もしないので安心して演奏が出来ます。

透けた素材は縫目が見えて気になります。
なるべく縫目を少なく仕上げると、すっきりときれいに仕上がります。
全体的に体に合っていても、デザインによっては動いた時に縫目の肌触りが気になる事もありますので、試着する際は色々と体を動かしてお試しくださいませ。

有松絞りをドレスに取り入れてみました

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伝統工芸技術の有松絞りをドレスに取り入れてみました。

着物や浴衣地に多い有松絞り(手絞り)は、江戸時代から栄えた絞りのようです。
昨今は洋服地も手絞りすることから、美露土のオリジナルサテン生地に有松絞りで絞りを入れてもらいました。
機械での絞りも市場には多く出ていますが、有松の手絞りは「シボ」の山が高くて弾力も強く、機械絞りとは見た目が全然違います。

写真の様な「シボ」一つ一つが手で絞られて柄を表現しています。

こちらがサテン生地の元の様子です。光沢がありドレープ性のある少し薄地の生地です。

絞り手の方からは表面の艶が絞りにくいとの声がありましたが、長年培われた有松絞りの技術の高さにより、一番目の写真の様な質の高い絞りに仕上がりました。

この有松絞りをドレス全体に使うよりもパーツの一部やブラウスなどのトップスに使う事で大変品良く仕上がると思い、今回はブラウスとして制作してみました。

絞ったサテン地はアルミ金属のようなハードな光沢感が出て、生地が全く違うイメージになります。

ボコボコした絞りのしゃれた感じを生かすためブラウスは小さ目に作りました。また、ボトムに黒いタイトスカートを組み合わせるとバランスの良いドレスになります。
見た目よりも軽くコンパクトなので、クルージングパーティーなどにお薦めの一着です。

共生地の巾着バックも動きがあって面白い表情が出ています。

演奏用のオーダードレスは、ドレス生地の色付けからもオーダー可能です

演奏用のドレスは、お好みの色付けからもオーダー可能です。

演奏用ドレスに向く素材や色は、一般的に若い人達にターゲットが集中し、先生クラスやご年配の方々に向く素材や色はなかなか探すのが難しい状態です。
また、ピアノ演奏者のソロとしての演奏用ドレスがあっても、ピアノ伴奏者向きのドレスはなかなか探すのが難しいのも現状です。

ドレス美露土では、ドレス一着分の染め付けからもオーダーができます。

写真はチャコール系のパープル色に染めたドレス生地です。

こちらが本来の生地の色
ダーク系のうぐいす色(市販されている色)です。

こだわりのドレスをご希望の方には、このような一点物の色付けも可能です。
ピアノ伴奏用のドレスはソリストより目立ってもいけませんし、オーケストラの白黒のようなユニホームになってもいけませんので、意外と生地の色探しにはご苦労が多い事と思います。

今回は、ドレスの着分染めを提案してみました。
染め代が少々プラスになりますが(¥10,000〜20,000程プラス)、お好みの色のドレスが誕生します。

ピアノの先生方やこだわりの演奏者の皆様、オリジナルの色指定はいかがでしょうか?