ピアノ演奏会に映えるAラインドレスはこのように裁断します

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ピアノ演奏用ドレスで人気のAラインドレス、
生地の地の目がきれいに通っているかという事に注意して裁断しています。

裁断する際の重要なポイントは、生地の中心に地の目(生地のタテ織糸)がきちんと通っているという事です。

Aラインのドレスは見頃から裾部分まで一枚の生地でつながっていますので、生地巾に合わせてパターンの広がり部分を決めます。
また、生地のロスが多くなるので、パーツの差し込み可能な生地を選びご提案しています。

生地・柄によっては一方方向の物がありますので、なるべく要尺が大きくがかからない様な生地をご提案しています。
ベルベット生地は生地足があるので、必ず一方方向に裁断しなければなりません。
そのような時は、裾広がりをいくつかのパーツに増やしたり、ウエスト部分でデザインラインを入れるなど、要尺を少なくする様に工夫をします。

生地を多く使用してしまうと、重さが増しお客様の負担になりますので、デザインの工夫でなるべく少なく使用する様にしています。

 

↓ 写真のAラインドレスは見頃部分が差し込み可能なので、一方方向断ちより2m程少なく使用できます。

裁断後、ピンワークでバランスを確認

写真はシャンタン生地なので、生地の織シボが横地にくっきりと表れています。
生地の地の目がきれいに通っているかどうかという事が、このような長いラインの時には、くっきりと表れますので、裁断準備には左右・上下の生地位置を確認しながら裁断をします。

有松絞りをドレスに取り入れてみました

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伝統工芸技術の有松絞りをドレスに取り入れてみました。

着物や浴衣地に多い有松絞り(手絞り)は、江戸時代から栄えた絞りのようです。
昨今は洋服地も手絞りすることから、美露土のオリジナルサテン生地に有松絞りで絞りを入れてもらいました。
機械での絞りも市場には多く出ていますが、有松の手絞りは「シボ」の山が高くて弾力も強く、機械絞りとは見た目が全然違います。

写真の様な「シボ」一つ一つが手で絞られて柄を表現しています。

こちらがサテン生地の元の様子です。光沢がありドレープ性のある少し薄地の生地です。

絞り手の方からは表面の艶が絞りにくいとの声がありましたが、長年培われた有松絞りの技術の高さにより、一番目の写真の様な質の高い絞りに仕上がりました。

この有松絞りをドレス全体に使うよりもパーツの一部やブラウスなどのトップスに使う事で大変品良く仕上がると思い、今回はブラウスとして制作してみました。

絞ったサテン地はアルミ金属のようなハードな光沢感が出て、生地が全く違うイメージになります。

ボコボコした絞りのしゃれた感じを生かすためブラウスは小さ目に作りました。また、ボトムに黒いタイトスカートを組み合わせるとバランスの良いドレスになります。
見た目よりも軽くコンパクトなので、クルージングパーティーなどにお薦めの一着です。

共生地の巾着バックも動きがあって面白い表情が出ています。

着物地からドレスへの仮縫いは、サイズ・シルエットの確認を一番目に

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着物地からドレスへの仮縫いでは、サイズとシルエットの確認をまず初めに行います。

パターンに合わせて荒断ちしたパーツをピン打ちして、全体の雰囲気を確認します。

ドレス丈や身巾柄位置のバランスを確認します。

荒断ちでのバランスが良ければ、写真のように仮縫い準備をします。

サイズやバランスが不安な場合は、全工程をしつけ状態の仮縫いにしています。
*このような着物地のドレスは、生地の厚さや柄の大きさもあり、「ピッタリサイズよりゆったり目のシルエット」がふさわしいです。

ドレスの一番重要な所は、ネック回りになります。

今回のリメイクドレスでは、大きな柄が裾にありネック回りは無地になっています。
お客様にとってネックの開き具合は、非常に注意を払うポイントです。
ネックレスとのバランスも大事になりますので、単に「こんなデザインが好き」という好みだけで仕上げるのは危険です。

お顔立ち・表情などとの相性も大変重要になりますので、ネック回りは特に注意をして頂きながら決めていきます。

一回目の仮縫いでは、デザイン・サイズの変更がまだまだ可能ですので、充分に注意して細部のお好みを確認していただき、二回目の仮縫い準備に入ります。

黒留袖からドレスへのリメイクには下準備を丁寧にします

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黒留袖(着物地)からドレスにリメイクする場合には、色々な柄・デザインに合った下準備が必要になります。

留袖の柄行は地色の黒に合わせて大変華やかな絵柄が多く、そのままドレスに使用するには柄が強すぎて品を欠く場合が多くあります。

一般にドレス生地は表面に光沢のある物が多く使用され、
「光沢=ドレス」の様な雰囲気があります。

着物地からのリメイクは、
生地表面をドレスの雰囲気に変える事から始めます。

先ず、着物柄の色合を抑える事と表面の光沢が必要だと考え、柄部分に色オーガンジーを重ねます。
柄に合うオーガンジーを作る事から始めます。

オーガンジーのかがりの糸調子から確認をします。

柄の流れに沿ってオーガンジーの端をかがりミシンをかけます。

柄の流れに合わせたオーガンジーを柄部分に重ね、柄の色合いを押されると同時に光沢をプラスします。

オーガンジーを重ねた部分はドレスの立体にした場合、
角度によりオーガンジーが全面に出て柄がぼかされて見えるようになり、ドレスの雰囲気が上手く出てきます。

ドレス美露土のリメイクの方法の1つとして、「着物生地をドレス風に変える事」をしています。

中学・高校生向けドレス 白と黒のチェック柄が新鮮です

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中学・高校生向けのドレスは、シンプルで色もモノトーンが人気です。

ジュニアドレスでも、中学や高校生向けのドレスは市場にはなかなかないですよね。
高校生くらいになると、大人のドレスがお似合いになる方もいらっしゃいますが、まだ幼く見える方もいらっしゃいますので、一概にこのドレスが良いとは言い切れません。

写真のドレスは、中学・高校生の方向けに制作しました。白と黒のチェック柄が清楚な学生らしい雰囲気が出ています。
アンクル丈で裾広がりになっており、黒をポイントに色・デザインの変化を付けてみました。

この人気の生地が廃番色(現在、織工場で検討中)と言う事で、一着のみの製品をチェロを演奏なさるお嬢様にお買い上げいただき、「立った時のドレススタイルとチェロを演奏するときのドレスの広がりが大変良い具合で、演奏が大変スムーズに行えました」という感想をいただきました。

演奏によってパニエを着用する場合としない場合がありますので、ある程度、ドレス裾の広がりは欲しいものです。

ジュニア(中学・高校生)の演奏用ドレスは、年齢に合うドレスをお召し頂きたいものですね。